ほっぺは別腹

ナースが描く育児まんが

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忘れられない患者さんの言葉

病気が判明してから、決断の連続だった患者さんでした。基礎疾患があるために、治療の度に強い副作用に悩まされてもいました。緩和治療をメインに切り替える選択肢もあったものの、最後まで病気を抑える治療を続けたその方が、亡くなる少し前に仰ったのです。

f:id:natsuf:20190125123433p:plain病院でお亡くなりになったその方をお見送りさせて頂いたあと、ガランとした病室に戻った時も、その言葉が脳裏に浮かびました。

 

自分のために治療を選択できなかったのは何故なのか。

本当はどうしたかったのか。

納得できないまま治療を続けていたのかもしれない。

その辛さはどれ程のものだっただろう。

私にできることはなかったのか。

 

患者さんが自ら治療を選択する場面が増えているようです。その時というのは、治療するならできるだけ早い決断を、という状況が多いと思われます。医師からの告知にショックを受けて間もなくのことです。

ご家族とじっくり話し合われてください、とお伝えしますが、ご家族は本人の意思を尊重したい、と仰ることが多いです。ネット等で情報を得て医療者なみに知識を身につける方も(偏った情報で混乱される方も)いらっしゃいます。看護師に相談してくださる方も多いです、若輩者ですがそのために勉強していますし短い時間で信頼関係を築く努力をしています。

全く後悔のない選択をすることは難しいかもしれない、でもせめて、自分自身のために選んでほしい、と思います。

 

ここからは、4月から職場復帰する自分のこと。

時短勤務の中で、どれだけ患者さんに向き合えるのか。現実問題、子どもがいなかった頃と同じようにはできない。どれだけ無駄を省いて効率的に動いても(そんなに上手くできる人間でもない)限界があると思う。

せめて病棟にいる時間は患者さんのことを一番に考えられる看護師でありたい。患者さんや、患者さんの家族に頼ってもらえる看護師でいたい。この気持ちを忘れない!