ほっぺは別腹

ナースが描く育児まんが

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ジェネレーションギャップ

1人目育児中、母の言動が無神経すぎて(と感じて)しんどかった時期がありました。

少し余裕のできた今、改めて母の気持ちになって考えてみたら納得できた部分もあったので、個人的なことも含みますが残しておきます。

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ここまで子育て環境に隔たりがあったら、分かり合えなくて当然かもしれません。でも、わかってほしい人にどうしてもわかってもらえないのが当時泣くほど悔しくて悲しかったのです。

 

母のアドバイスが全く受け入れられない私。

「まだ1人遊びしないの?構い過ぎるからよ」

「まだそんなにおっぱいあげてるの?まずいもの飲まされてかわいそうに」

「あなたがべったりしすぎるから他の人になつかないのよ」

母のアドバイスに、私は全く同調できませんでした。初めての育児ですから、経験に基づいた知識なんてひとつもありません。ただ、母が言っている育児の方法は、私が息子にしてあげたい育児とはまるで別のものだということだけはわかりました。

そしてそれを伝えても納得しない母にも戸惑いました。

「あなたと私の育児方針はあまりに違う、育児している時代も違う。そしてこの子の親は、私なんですけど」

 

母がそれでもアドバイスし続けた理由。

「そんなの個人差だよ」

「母乳は半年経っても成分変わらないよ、欲しがるならあげたいの」

「もうお母さんと話したくない、辛くなるから」

母は自分が苦労してきた分、娘に同じ思いはさせまいと、妊娠中軽い悪阻でも心配して手伝いに来てくれました。出産後も一ヶ月は里帰りさせてくれて、気配りのきく母に、私も思い切り甘えていました。自分をさしおいても、とにかく行動する人なのです。育児に悩む娘の姿をみたら黙っていられるはずがありません。

さらに母には、3人の子どもを育て上げた実績と自信があります。自分がしてこなかったような余計な手間をかけて、娘が無駄に憔悴している。なんとか楽にさせてやりたい。そして相手は看護師、説得するのは難しそうです。

「育児に時代なんか関係ない。育児ノイローゼになる前に、もっと自分が楽になる方法を選択しなさい」

 

不毛な戦い。

母がよかれと思って言っていることはなんとなくわかるけど、私のことを心配してるなら少しは認めてほしい、と思っている私。他でもない母に、自分の育児を否定されたということだけが、ぐさりとささって苦しくなるばかり。

ワンオペ育児で過敏になっている娘の感覚は理解できず、とにかく納得させるためにより言葉がキツくなっていく母。子供に影響すると言えば心が動くと思ったのかも。

娘のことを思っての言葉が、よけいに娘を突き落としているなんて、母にとっても不本意なことだったはず。

  

どうしたら回避できたのか。

あの時私がこう言っていれば、少しは母も安心して、負の連鎖が断ち切れたのかもしれません。

「心配してくれてありがとう、今度はそうしてみるね」(と言っておいて自分の育児を貫く)

でもあの時の精神状態では無理な話。

 

ジェネレーションギャップに思った以上に苦しめられた話でした。